ウェブのアクセシビリティ

アクセシビリティ豆知識−「数字」について

ウェブサイトを、少しでも簡単にアクセシブルなページにするための豆知識・その6。
今回は、「数字」についてです。

アクセシビリティ豆知識の1回目では、「日付」と「時刻」の書き方を取り上げました。

日時:2006/12/30 12:30〜

上記のような書き方だと、日付の数字の間にスラッシュが入っていることで分数とみなし、時間の間に使われている記号「:」は読み上げません。
ですので、以下のように修正しました。

日時:2006年12月30日 12時30分〜

では、郵便番号や電話番号の数字は、どのように読み上げるのでしょう?

〒880-8501

数字の間にハイフンが入ると、「はっぴゃくはちじゅう」ではなく、「はちはちぜろ の はちごぜろいち」というように、ハイフンを「の」と読み、数字はひとつずつ読み上げます。

次に、電話番号はどうでしょう。

電話:0985-12-3456

これも、間にハイフンがあるので、「ぜろきゅうはちご の いちに の さんよんごろく」と、数字をひとつひとつ読み上げます。
市外局番を()書きで表しているのもよくみかけますが、こちらも同じように「ぜろきゅうはちご いちに の さんよんごろく」と、ひとつひとつ数字を読み上げます。

電話:(0985)12-3456

ここで、最近気づいたことがあります。
あるサイトで、文章の前に()付きの番号をつけました。

(1)りんご
(2)みかん
(3)バナナ

一桁の数字のときは分からなかったのですが、数字が二桁になると、()内の数字をひとつずつ読み上げるのです。
下の例だと、「いちいち めろん」「いちに おれんじ」と読みました。

(11)メロン
(12)オレンジ

これは私の推測なのですが、()の中にある数字は電話番号のように読み上げてしまうのかなと思います。
ですので、()の種類を変えてみました。

【11】メロン
【12】オレンジ

すると、「じゅういち めろん」「じゅうに おれんじ」と読み上げました。

一口に数字と言っても、日付を表したり、単位を変えればその個体数を表せますし、郵便番号や住所、そして電話番号など、その用途はさまざまです。
用途に合わせた親切な書き方を心掛けたいですね。

(なお、この豆知識は「ホームページリーダー3.02」で読み上げた結果を元にしておりますので、他の読み上げソフトでの結果とは異なる場合があります。)