アクセシビリティ豆知識−「音」について
ウェブサイトを、少しでも簡単にアクセシブルなページにするための豆知識・その4。
今回は、「音」についてです。
ウェブサイトのページを開いた時に、音楽やメッセージが流れることがあります。
トップページのフラッシュと共に合わせたメッセージで企業の特徴を伝えたり、個人サイトの場合はお気に入りの音楽を流して自分の好みをアピールするのに利用できます。
それを見聞きし、「この企業はこういうことを謳っているんだな」「このウェブサイトの作者は、自分と同じジャンルの音楽が好きな人だなあ」などと、いろいろなことを想像させる楽しいツールでもあります。
しかし、ウェブサイトに何らかの「音」を載せる場合は、その「音」のボリュームを調節できる機能や、「音」を出さないようにできる機能も一緒に載せて欲しいのです。
1人でウェブサイトを閲覧する場合は別ですが、ボリュームを調節できる機能があれば、周りの人に迷惑をかけずにすみますし、自分自身でも「音」が邪魔だと思えば「音」を消してしまうことも出来、ユーザビリティの観点から見ても、必要な機能です。
読み上げソフトを利用しているかたの場合、BGMの「音」と、そのページに書かれている内容を読み上げる「声」がダブると、非常に聞きづらくなります。
「音」を消したり、調節できる機能が画面に表示されていれば、聴覚障害者のかたにも「このページは音が出ているんだな」ということを伝えることができます。
ウェブサイトで音楽などを流して個性をアピールすることもとても重要ですし、ウェブサイトで動画を見るのはもう普通のことになりつつあります。
だからこそ、ユーザー側でその「音」の調節をできるようにするのも、普通のことにしたいですね。
決して、会社でこそっと動画を見るための機能ではありませんのでお間違えなく。