ウェブのアクセシビリティ

アクセシビリティ豆知識−「機種依存文字」について

ウェブサイトを、少しでも簡単にアクセシブルなページにするための豆知識・その7。
今回は、「機種依存文字」についてです。

「機種依存文字(きしゅいぞんもじ)」とは、特定機種にのみ存在する文字のことです。
簡単に言うと、ウィンドウズでは表示されるのに、マック(アップルコンピュータ)では正確に表示されない、逆に、マックでは表示されるのにウィンドウズでは表示されない文字(記号)のことを指します。

文字化けして、伝えたい情報が正確に伝わらないのは困りもの。
以下に、よく使ってしまう機種依存文字と、代替え案の例を紹介します。(機種依存文字は画像で表示します)

丸付き文字

(1)や【1】など、カッコと数字を3文字組み合わせて代替えする。
箇条書きの場合は、リストタグを利用する。

ローマ数字

1、2、3のように、数字に変換する。
また、必要であれば、(1)や【1】など、カッコと数字を3文字組み合わせて代替えする。
箇条書きの場合は、リストタグを利用する。

カッコ付き文字

全角一文字の()の中に文字が入っている記号ですので、(1)や(株)など、カッコと数字または漢字3文字を組み合わせる。

単位記号

「ミリメートル」「キロメートル」と、カタカナで表記する。
「mm」「cm」と、ローマ字を組み合わせるか、カタカナで表記する。
「明治」「平成」「Tel」と、文字を組み合わせる。

補足)
「m」は「エム」としか読み上げないので「メートル」、「g」も「ジー」と読むので「グラム」に代替えしましょう。
そして、 「No.」はローマ字とピリオドの3文字で組み合わせても「ナンバー」とは読み上げないので、注意しましょう。
また、「TEL」だと「ティーイーエル」と読み上げますが、「Tel」または「tel」だと「てる」と読みます。

その他

他の記号(●☆※など)で代替える。

他に、半角カタカナも文字化けを起こしますので、使用するのはやめたいですね。

しかし、パソコンのシェアはウィンドウズが圧倒的に多いので、機種依存文字や半角カタカナが文字化けすることを知らない人や、不便を感じていない人が多いのも事実です。

けれども、どのパソコンを利用している人にも同じ情報を提供する為に、気をつけていきたいですね。

(なお、この豆知識は「ホームページリーダー3.02」で読み上げた結果を元にしておりますので、他の読み上げソフトでの結果とは異なる場合があります。)